やよい ペーパークラフト作ってみた。

ナムコはゲームの「ゆめりあ」のキャラクターをペーパークラフトにして
ホームページに掲載した事があります。たいがいCGキャラを立体物にすると、
出来がいまいちになる事が多いのですが、この「ねねこ」は紙で作られていても
ちゃんと雰囲気が出せています。



曲面や、やわらかさも表現できています。初心者でも作り易く、これは秀逸な出来です。
結局、大小2つも作りました。

で、当然アイマスに狂っている私としては、ナムコのHPにぺーパークラフトが載るはずだ。と、
信じてずっと待っているのですが・・・・。 −どうやらその気配はありません・・・。
ネットでも、作成に挑戦している人はいるみたいですが、完成品は見た事がありません・・・・。

無いものは作るしかありません。


自分でやってみる事にします。
まずはねねこの作成方法に習って、3Dデータを作成し、それをペーパークラフトツールに
読み込ませ、展開図として印刷します。

過去、ペーパークラフトは、ボール紙に向かって、ひたすら切った貼ったを繰り返して
展開図を作成するという、独特な造詣スキルを必要としたのですが、
現代ではPCツール上で作業出来るようになっています。
ちなみに自分で展開図など作成したのは、小学生時代のサイコロ以来です。

で、作るキャラクターは・・・・・


このでこぼこしたガルウイングを作ってこそ、やりがいがあるという事で「やよい」にします。
どうせなら、フィギュアでは到底たどり着けないインパクトのあるものを作りたいので

超巨大サイズ 50cmで作ります!


やよいの3Dデータというと、ゲームからデータを引っこ抜いて加工するくらいの事を
やる人はやるのでしょうが、なんだかそれだと、イケナイ気がします・・・。

1点1点コツコツと作るのが 「愛」ではないかと。(^_^)

これはツール付属の六角大王で作るみたいなので、操作方法を覚えます。

ぽちぽちと空間上にこのように、スケッチ感覚で輪郭点を打ち、2点の重要座標を決めます。
それをを線で繋ぎ、左右から眺めつつ、さらに「面」にしていきます。
「面」はカドの数が3つか4つにならないと作れません。その面のつながりをじわじわ
3D空間上に広げていくのです。




はい。 このとおり。




・・・って、かんたんに書いていますが、ここまで作るのに、なんと1ヶ月もかかっています。
作っても作っても、似ません。アイマスは想像以上に複雑なモデルです。
ひたすらポリゴン(面)を増やせば、それなりに似てきますが、ペパクラは紙の切った張ったです。
顔を作る面が何百片もあったら、とても作れません。面の数は可能な限り少ない方がいいのです。


強度や作成順序、接合面なども考慮して作ります。この辺はねねこに教わることが多いです。
各パーツごとに分離し、接着面を作ってあります。
ひたすら作り続けていると、だんだんと自分の頭の中にポリゴン脳が出来てきます。
人の顔などを見て、「これは何ポリゴンで作れそうだ。」とか、考えるようになります。(^_^;)
結局ゼロから3回も、作り直しました。


このように、面には色を塗ること以外にテクスチャ「画像」も貼れます。
顔の表情は「柄」として張ってしまいます。

斜めの面に貼ると、絵も斜めに歪む為、目など相貌認識に重要な部分は画像加工が必要です。
ただ貼ると上のようになります。・・・(ーー;)うう

衣装はポリゴン数を抑えながらも、豪華な感じになりそうだったので、「パンキッシュ」にしました。
パンキッシュはすごくかっこ良いです。


背中のフードはクマ? みたいな耳が付いています。
ベルトはオセロの駒みたいなボタン模様が付いています。これは絵を貼っても良かったのですが
厚みのあるものはなるべく作り込まないと、出来上がりがチャチになりそうです。

ポシェットもベルトとセットで面倒くさがらずに作ります。
お尻には棺おけみたいなオブジェをぶら下げています。(かわいいなあ)この辺もしっかり作ります。



−もちろん、DLC対応・・・なんちゃって。 基本の素体も中にしっかり作っておきます。
というか、最初に素体を作っています。
はあはあ。

男としては、ついムチムチ体型で作りたくなってしまうのですが、そのまま服を着せると、
尻や胸が服の外へ飛び出してしまいます。服のシルエットを保ったまま動かすには、自然と
スリムなモデリングになります。

今回のキモとも言えるやよいの頭ですが、


実はこの子は不思議な頭の形状をしていまして、分かり易くいうと、
将棋の駒のような顔面にイチゴのような頭が上にずれてくっついています。


捕らえどころのない形状のテールが微妙なバランスを保っていて、
コブの凹凸が違うと、すぐ別人になってしまいます。

なまじ絵心があると、自分流な補正が入って描いてしまうのですが、整合をとって作ると
だんだん似なくなっていくのです。

どうも理不尽な配置と思えるものが、(ごめんなさい) やよいらしさを作り出しているらしいです。
結局、この不思議頭に悩まされて、いろいろいじりましたが、「そっくりそのまんま」には
ならなかったです。うっう”ー!

今回は初回作品ですので、複雑なポーズは避けまして、出来上がったデータをクラフトツールに
読み込み、展開図にしてみます。


こーんな感じ。構造上、多重面積の取れないところは。別パーツに分かれる他、
任意に切断面を指定する事もできます。

まあ、中には到底作成は無理。と、思える部分も出来てしまいましたが、
この辺は実地で帳尻合わせをするとして、さっそく厚紙に印刷。

ぼちぼち作成していきます。


折る為のラインは途中で消したバージョンのものを使用しています。

切り取りにはデザインナイフが最適。接着は木工用ボンドがいいです。(先がよく詰まるけど)


まずは顔。(うーん・・・・ちょっと細顔すぎたか・・・・。)
髪の毛、頭・胴体と順調に進み、そしてついに・・・


はあはあ。


デリケートな作業になります。ぱんつと太ももの接合はレクサス並みの精度が必要です。



相手が紙の為、千切れたり汚れたりで何回も作り直しました。特にガルウイングは
想像はしていましたが、とても常人に組み立てられるものではありません。

もう、ウンザリというところで、ようやく大体のパーツが出来たのが、さらに1ヶ月後です。

仮組みしてみます。


あははははwwwでけー!

強度を高める為、中に補強用の紙をいっぱい貼ってあります。ついでに、
光が当たっても透けないように、トイレットペーパーを軽く丸めて、中に詰めてあります。
−これは湿気対策にもなります。

完成のイメージが出てきて、やる気も復活。最後の力を振り絞って小物も作成します。

仕上げ


やり始めて2ヶ月。こんだけ費やしたものがすぐ壊れてたまるか。と、いうことで、
長期保存する為にコーティングします。

ハルヒでテスト。(笑)



てかてかです。最終的にはつや消しにするつもりでしたが、
これはこれで質感があるので、このままでもいいかなと思います。−そしてついに。

完成!!








てってってーってってってて−。



てってってー



てかてかです。



どうでしょうか。
超デカい50cmですよ。プロデューサー。




初回作品としては、なかなかよくできたと思いますが・・・。

次は何を作りましょう。

・・・・いおりんかな・・・チュチュもいいなー・・・。

いや、でもやっぱ あふうかな。ーでも、ドロちゃんも捨てがたい。・・・・
夜はどんどんと更けて行きます。



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