伊織 ペーパークラフト作ってみた。

前回やよいのペパクラ紹介動画をニコニコ動画へ投稿したら

ニコニコ動画「やよい ペーパークラフト作ってみた。 」

すごく反響がありまして・・・。工作動画wwwとか。言われたり・・・・。
まあ私が「工作」なんて言葉を使ったのがいけなかったのでしょうが (^_^;)
いろいろと驚かされた1ヶ月ですが、見てくださった方、本当にありがとうございました。

−これもバンダイナムコゲームス様の大海は芥を択ばずに甘えるものではありますが、
やり過ぎない程度に楽しんで行こうと思います。

さて、やよいといえば伊織です。動画コメントでも予告してしまったので、作ってみます。
前回同様、六角大王でのモデリング→ペパクラデザイナーで展開図作成→紙工作の流れは
同じです。その後の作業の苦しみは避けられませんが、幸いな事に伊織はボディサイズが
やよいとほぼ一緒です。前回のポリゴンデータが生かせます。

まずは六角でのモデリングから。


やよいの時は髪の毛が一番苦心したところですが、伊織は顔が命です。

伊織の場合、大きな後ろ髪があるので、そこに強度を持たせる事が必要ですが、
やよい程形状が複雑ではありませんので、なんてことはありません。
なにより、顔を似せるのが難しいと思います。




前髪で覆ってしまえばよかったやよいと違って、角ばったオデコでは伊織には使用できません。
まずはそこを修正します。(伊織で、デコをおろそかにしたら、クレームが来ます・・・・)



デコに視線が集中する事が予想されるので、生え際の頂点を増やし、事象の地平面をなだらかにします。
また、やよいのポリゴン数では、角度によって顔のカクカク感が強かったので、
ほほの部分の面を一つ増やしました。−これは顔への切れ込み線も一つ増やす事になりますが、
丁寧に作れば、それなりに目立たなくなる事がやよいの時に分かったので、増量です。



デコに頭の継ぎ目が来ないよう、分割線をカチューシャまで後退させます。
顔と頭の大きな接着痕が一つ消せます。デコに最大のアイデンティティーがある為、
周辺の髪の毛パーツもオリジナル同様立体として盛りあげ、より「デクオリティー」を上げます。(^_^)



ポリゴンはちょっと増えましたが、顔は大事ですからね。後ろの髪も作りまして・・・・
(とりあえず、補強は後で考えます)

カチューシャとリボンも作ります。
たぶんリボンはポリゴンが多いので作成が大変になると思われます。

なかなか伊織っぽくなった・・・かな。



ところで伊織には 「うなじ」がほとんど有りません。

・・・・―無いのです。   首の後ろがいきなり髪の毛になっています。
この辺はどうくっついているかよく分からないのですが、まあ、目立つ所ではないので
適当で大丈夫でしょう。

まだ、穴もあちこち空いていますが、色を置いてテクスチャをさっそく貼ってみます・・・・・。

色調などもやっつけですが、早くいおりんに逢いたくて・・・・・。





じゃじゃん!


きゃー!いおりーん。   (−思わず声が出てしまいました。)


どうですか、似ていますでしょうか。
とりあえず顔が作れたので、あとはコスチュームですね。
いおりんのコスチュームかあ・・・・これは選択に悩みそう・・・・。


コスは要らないなんて言わないでくださいね。(笑)
直接スケベにならない所がアイマスの良い所(魅力)なのですよ・・・・。


とりあえず2009年はここまで。
まだまだ先は長そうであります。気長にお待ちください。

はやく凸にクリア吹きたい。・・・・・    >0_(`・ω・´)


2010年2月 年明けのばたばたもひと段落しました。

さっそく続きを作成します。顔は大体出来まして、体もほぼ、このまま使えるので、衣装を作ります。
コスチュームをどうするかは、いつも悩みます。何種類もポンポンと作れないので、選択が難しいです。

一番の候補はこれ。



後ろから見たお尻のローライズな感じや、
かかとへのラインがすごくカッコイイです。
小生意気な感じが伊織にはバッチリ似合っています。

し・か・し・・・・・。


かっこいい分、MADなどで見かける事も多いので、最近目新しさがありません。これはこれで
いつか作りたいと思いますが、今回はアイマスらしく、明るいコスチュームを選びます。
悩んだ結果が、これ。



胸にでっかく盛り上がったハート型のオブジェがストレートなデザイン。
一見無邪気に見えるコスチュームですが、ダンス中、上着の裾の切れ目からショートパンツの
チラ魅が気になる危険なコスチュームでもあります。


いつも伊織が持ってるウサちゃんも
ちゃんとここに・・・可愛いすぎる。 デザインした人は真性。\(^_^;)ヲイ
よく見るとウインクしてる?・・・っぽい。

ということで、大人の事情により、この衣装に決定。
この裾のふくらみを作ることにペパクラとしての面白みがありそうです。
肩の透明部分をどうするか問題ではありますが・・・。


このように、じわじわと体の表面に被せるようにポリゴンで包んでいきます。
なにも無い所でも作れますが、わざわざこうするのは、実際の体表面を意識して作ることで
自然なシルエットになり、効率の良いポリゴンになるからです。

各頂点位置の修正はそのままデッサン力に通じます。私は過去同人誌をやっていた事がありますので、
大いに役立っていますが、ポリゴン脳は別枠で必要ですね・・・。難しいです。



手袋はそのまま手を色塗りします。最初に肘の先に分岐点を作って、ちょっと折り返せば手袋になり、
これでいいかー。なんて思っていましたが、あとでいじりまわす事を考えると
強度が心配になり、結局分割パーツとしました。
分割して接着面を作ると、仕切ができるので、丈夫に仕上がるのです。



背中に「IORI」の文字。ここはドロー系のソフトにて、別画像を作成しまして、
それをテクスチャとして貼り込みます。
マークも鮮明な画像が無い為、目を細めて(ーωー;) ←(セルフ モザイクキャンセル)して推測。
左右の羽は服から別パーツで生えているのかと思ったら、ペイントでした。


ショートパンツに貼るウサちゃんも描いておきます。(単純に見えますが、結構時間がかかりました。)


ただのズボンなんだけど・・・・なのに、・・・・なにこの・・・なに。

このショートパンツを引き立てるカラーリングとして、白系のセットを選びます。

ふむ。

大きい靴もトゥーンチックでいい感じ。
靴はかなりポリゴン数を使っています。特徴のある形状なので、それらしく作ります。
ただし、土踏まずはちょっと表現できませんでした。
強度や構造的に問題が多すぎます。ここは制作工程を優先しまして、簡素化しました。

ここからさらにディティールとポリゴン数とのバランスをとり、なるべくポリゴン数を減らします。
多少カクついていても、作成時に紙を丸めてしまうことにより目立たなくする事ができます。

お腹の辺りはもっと減らしても良いのですが、オリジナルを見ると腰やお腹にちゃんと服の重みが乗っていて、
ちゃんと生地がたわんでいます。その辺は再現しなければなりません。

こんな感じ。むむう。
アイマスのすごい所でもある、「つま先までアンコが入っている」感覚です。
仮想空間に現実感、虚偽表現にリアリティー、ダンス中にかかとの踏み換え、視線に揺らぎです。(イミフ)




で、基本が出来上がり、ポリゴンの「左右対称モード」から抜けます。今後の修正は左右別々になるので、
整合をとるのが難しくなります。(一度モードを抜けると元に戻せないのです。)
やよいの時は早い段階で抜けてしまって、後からあちこち基本部分の修正してしまい、ほとんど
パンゴシ専用モデルになってしまいました。

今回は髪の毛に動きを付けたいので、サイドの髪を一部バラします。




各種テクスチャもミラー反転していたせいで、おかしい(左右の目の星が光源に同一方向を向いていません)
ので、ちゃんと貼り直します。
ボタンもディティールが不明気味ですが、大きな画像を探してそれっぽく作ります。


後ろ姿で足が見えるのがセクシー。ダンスのモーションでも映えるデザインです。
で、お気に入りのポーズを伊織にとってもらって、3Dデータが完成。
ペパクラデザイナーに読み込ませて展開図を作成してみます。




こんな感じ。



うっは。 こまけー。 これは死ねる。





いやいや、このギザギザを組み立てれば、伊織が現実に・・・・。やると決めたらやるのだ。
ここからはアナログモードで頑張ります。
ニコニコ動画で作業用BGMを聞きながら、作成していきます。
(アニソンとギャルゲー、電波ソングばっかり聴いています。)

まずは顔から作ります。これが駄目だと全てが駄目です。


切り取り線の内側コンマ0001を切り取ります。
つなぎ目に線が出ないようにします。

じゃん。



なんて立派なデコ・・・・。伊織に見えますね。大丈夫です。(^_^;)



続いて今回のコスチュームのキモ。ハートのオブジェです。
3回やり直して、ようやくふくらみつつ、整合のとれたカタチになりました。

すっごく難しかった・・・。




そして、手足・胴体を組立てます。ふむ。なかなかいい感じに出来た。



ポリゴンを増やして凝った甲斐がありますねー。
わざわざ、ニーソ部分をちょっと盛り上げてあります。


・・・・実はちょっと足が長すぎたので、切断しています。

ぎゃああああ。


そしてついに・・・・・。



重要なパーツの組立てです。
独特なベビーライクなカタチのショートパンツです。このぺたっとした感じを出すのが難しいのです。



特にここが・・・。とってもヘンいや、タイヘンなのですが、・・くじけそうであります。

伊織はおれの嫁。もちろんやよいもおれの嫁。美希も亜美も真美もおれの・・・・。
などど、ぶつぶつ呪文を唱えつつ、毎夜毎夜の努力を続けます。

メインのパーツが出来上がり、ここでちょっと我慢できずに仮組みしてみました。

おおー。



でかい。



いまさらですが、改めて見るとでかいです。さすが50cm。ある種異様な迫力があります。
・・・・
やよいも並べてみた。



wwwww。



−ここまでくれば、完成できそう・・・・・。長かったよ いおりん・・・・。

大体、一つのパーツを作るのに、ドラフトで1回(組立工程確認)、これは仕方ない・・・。
2回目に本気で作って・・・大抵ミスして失敗し、(危険部位確認)、
3回目に異常執着モードで作って、良ければ成功。(気に入らない場合が多い)
4回目に賢者モードに入ってようやくOKなんて感じです。
とても威張れる作業工程ではありませんが・・・多分、普通の精神力ではもたないと思います。
だからこその達成感がありますが・・・。


ということで、出来上がった各部パーツに仕上げとして、ウレタンクリアを念入りに吹き付けます。
(この最終工程で失敗すると、ものすごい虚無感に飲み込まれます・・・。(笑)

さあ。そしてこれが出来上がりです!


じゃーん。
いおりんカモーン




ここまで、3ヶ月・・・・長かったよおお。
やっと出来ました。今となってはクラシックなコスチューム?・・・ですが
当時は誰もがこのハートにやられました・・・。



ボタンが上手く出来ましたね。展開図がたまたま、規則性のあるものになったので、
作成はそれほど手こずりませんでした。



これこれ。ウサちゃんのこの感じ・・・。ここはほぼ、狙い通りの雰囲気が出せましたね〜。
白のテカテカな感じもいい感じです。
上着にはちょっとだけ、仕上げにプラカラーのホワイトパールを吹いています。



IORIマーク。下部の折込線は無用でしたね・・。

この上着は折線なしとありで二つ作成したのですが、折線有りの方がシャープな感じが
しました。逆に線を作らずに丸めると、所定のカタチにならず、ボコボコになってしまったので、
ポリゴンからのペパクラ作成としては「計算どおり」のものになるように、
そのまま忠実に折り込みました。

場合によっては、ポリゴンのままの方が見栄えが良くなることもあるのです。
アイマスのフィギュアの難しさは多分、この辺にあります。



ポリゴン数を使っただけあって、今回はアップにも耐える・・・?足と靴。
後ろ姿のふんばりがなかなかかっこよく見えます。
靴が大きいので、普通に立ちます。



今回は髪の毛に動きが付けられました。
本当はダンス中に髪が肩にめり込む様子も再現したかったのですが・・・。(ポリゴンフェチ)
なんとなく進行して、実装できず。

大きな後ろ髪も上着と同じで、折線ありとなしを二つ作ってみましたが、やはり
計画通りの位置に来るよう、折込線ありの方が綺麗にできました。
また、強度的にも段違いで、想像以上にがっちり出来ます。端っこを掴んで振っても大丈夫です。

顔。もうちょっとやりようがあったかもしれない・・・。
が、ペーパークラフトで。ということを考えれば、こんなもんかなーという気もしないでもない。

裏側から接着線を目一杯指で圧迫して、接合線を目立たなくすると同時に、
輪郭線に出来るポリゴンのカクカクも潰して丸めています。

おかげでちょっと面積が足りなくなって、あごが引いてしまいましたが・・・。

あと、リボンはポリゴン中空では作成できませんでした。ここは厚紙を20枚くらい重ねて、
無理やり捻ったあと、色塗りしています。



輪郭はやよいと比べるとかなりの視野角を実現しています。



お腹。やっぱ、アンコが入ってないとね。(^_^;)
ボタンの付き具合が重要。



―これで、完成です。

あまりの嬉しさにまた動画作ってみました。
今回は止め絵だけじゃなくて回り込みのムービーカットがあるので、どうか見てください。

ニコニコ動画「伊織 ペーパークラフト作ってみた。 」

・・・それではまた。―SEE YOU―



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