【サスケ】 鬼姫ペーパークラフト作ってみた。


鬼姫は忍者サスケの敵役として登場します。







可愛いらしい少女でありながらも、激しい闘志を持ち、
サスケに倒された自らの親、九鬼一族の復讐に燃え、サスケの命を狙います。



見かけのしおらしさとは裏腹に、かなり過激な方法で襲ってきます。

投殺・毒殺・爆殺・・・


手段を選ばぬ激しさです。w



サスケに正体がばれた後も、殴られようが、蹴られようが、しつこく後を追ってきます。




昔、子供の頃に捨て猫を可愛がった後で、どうしても飼えずに置いてきた猫が
追いすがって来る時のような・・・・

なんともいえない後味の悪さを思い出します。



女ってこうだよなあ・・・などと今にして思ったりw

特に印象深いのは、サスケが流砂で鬼姫を生き埋めにした後、思い留って
やっぱり救ってしまうシーン


ぐったりとした鬼姫の




この表情・・・・・。



これはフラグが立ちますよね〜。 ←駄目人間

リアル視聴世代としては、特別な思い入れが鬼姫にはあるのですよ・・・。


てな訳で、鬼姫のペーパークラフトを作成してみます。





今回はCG作成パートは省略します。

展開図を公開していますので、ダウンロードして作成にチャレンジしてみてください。


サスケ 鬼姫←P852.pdo (1647KB)

↑ PDOファイル(展開図)がダウンロードできます。
さらに、以下のツール、ペパクラビューワーをダウンロードしてPDOファイルを読み込んでください。

一部機能はライセンスを購入しないと使えませんが、印刷と組み立てガイドで使う分には

無料でそのまま使えます。(これがないとまず組み立ては不可能です。)

使い方を覚えてください。

←PDOファイルが読めます。

←English Ver

これが理解できない方は諦めてください・・・。




ここからの写真は組み立てのポイントなどを解説していきますので、

参考にしてください。





自分が作ったのはアップする前の展開図で、かなり無茶なものだったので
ダウンロードできる展開図とは若干パターンが違っています。

必ずしも写真の通りにならなくとも大丈夫です。



パーツの切り取りはハサミでもなんでも構いません。
扱いやすい物であれば特にこだわる必要はありません。

ただし、顔は重要なパーツなので、切り取りには細心の注意を払います。



話が前後しますが、肌色などの淡い印刷部分は塗面が弱く、ボンドの水分などでも
すぐ変質するので、私は事前に水性クリアーを薄くスプレーして保護しています。



鼻から作ります。鼻の周りをきれいに接着できると大体輪郭が整います。

写真はピンセットを使っていますが、私はほとんど指で組み立てています。



目の下にのみ、折込線を入れています。

頬のふくらみの反動で
目の部分が凹まないようにしています。



頬っぺたの部分は丸くしたいので、こうして裏から先端の丸い棒を
押し付けて角を潰します。

あまりやりすぎるとシワになるので、騙し騙しやります。



こんな感じ。これを輪郭の角にすべてに施します。



カクカクした感じがだいぶ丸くなりました。

鬼姫は髪に特徴のあるキャラクターです。







髪の毛の作成に当たっては、優先順位として

・トゲの部分を先に作る
・前髪と後ろ髪を別々に作り、合体する。
・合体の最後は目立たない部分にする。
・ボンドが完全に乾くと形が固まってしまうので、
 その都度、次がどのような角度で隣のパーツと付くのか確認しながら乾かす。


ということを考えながら作ります。これだけの密度で結合があると、しっかり固まってしまって
あとでカタチが合わなくなる。ということが起きます。

ただの面の反り程度なら、加湿器に当てる等で調整する事もできますが、
糊しろが届かないからといって、無理に引っ張ると破けますw

まあ、難しいかもですが、このぶっとんだ髪の毛を立体表現するところに
今回のやりがいがある訳でして・・・楽しんで作っていかないとね。





首・襟周り。

私は無駄に凝り性なところがあって、襟に厚みを持たせようとしたら
ちょっと分かりづらくなってしまいましたw

構造そのものは大して複雑じゃないんですが、襟が白いのと糊しろとの白でなにがなにやら





首をつけると



ほら、襟のV字の所に厚みがあるでしょ、これだけの事なんですけどね。

あとは糊しろが出張ってるから難しく見えるだけで



首のトゲ部分はアゴの内部に接着して補強板に。

下のトゲトゲは着物に接着される糊しろになります。
首のトゲ(糊しろ)に色が付いてるのは、透け防止の効果もあるかな、と思って



こういう事ね。





これにより、首の角度と向きが固定されます。



透け防止といえば、自分は発砲スチロールなんかを詰めたりしています。

ティシュを詰める人も居ますが、けっこう重くなるのと、時間が経つと内部で萎縮するので
この方法はお勧めです。ホームセンターで売っています。



次は着物。


まずは、腕を差し込んで固定する部分のハコを作ります。
着物の内部に格納されるところです。

左右を間違えると事なので、あらかじめ裏になる部分にメモしておくと良いでしょう。
(分かってるなら書いておけよ)



糊しろの貼り付け位置とかの案内が無く、ビューワーで確認するしかありません、

この辺の不親切さは、今後改善しないと駄目ですね・・・・。





ここも飛び出てるのはすべてがのりしろではなく、下の写真のように

袖がちょっこっと出るようします。テクスチャのズレによるぐだぐだ感を出したくなかったので
ポリゴン分割線でしっかり棲み分けした結果が複雑さを生み出してしまいました。



着物のような連続曲面を紙で表現するのはとても難しいです。

なるべく折り目を付けずに作っていますが、慣れない人はしっかり折り目を付けた方が
いいかもしれません。左腕と胸のクリアランスが無いのでわきの下をぴったり付けるのは
かなり神経を使います。



組み立ては順番に隣同士を付けていけばいいわけではありません。

指が入らなくなって作業が積むことにならないように、先を予想して組み立てます。
多分、この辺は配布した展開図ではかなり改善しているはずです。





この辺に今回のモデリングのキモがあります。

柄もののテクスチャを3Dモデルに貼り付けて
大きく関節を動かすというのは非常に難しいのです。

関節破綻をさせないために行うポリゴン割りはテクスチャを貼る前
しかも、ポージングする前に済ませていないといけません。

あとで分割線を増やすとテクスチャの連続性が失われますし、
用心してポリゴン割を細かくしすぎると複雑に・・・
それでいて、ポージングに伴って潰れるポリゴンが出来ないように
しなければなりません。

なにを言っているのかさっぱりかと思いますが
要するに柄物の着物で大きくポージングするペパクラモデルを作るのは
すごく難しいのです。



まあ、予め分かってた事ではなくて、作ってる最中に気付いて途方に暮れてた訳ですがw



毎回よくもこう、能力ぎりぎりのモチーフがやってくるもんだなwと。

腰の帯は着物の袖との隙間に指が入る内に付けていきます。



途中、帯を完全につけてしまうと
首までの距離が内側から遠くなって、作業しづらい事に気付き

この段階で首を付ける事にしました。



着物の柄は「菊」なんですが、アニメの絵では省略されてて何の柄かわかりません、

サスケが作中で、「キクちゃーん」と呼んでいたので、多分菊の柄なんだろうな〜と。





着物の裾はやぶけた姿にしてセクシー&ワイルドにしようとしましたが、
横笛を構えたポーズが捨てられなくて、出来ない演出でした。

笛を持っている頃はまだサスケに暴力を振るわれてない頃だしね。
↑完全に鬼姫サイドの見方

仕方ないので、腰のところからスリットを付けて子供っぽい丈にしました。





まあ、そうです。はいていない訳です。



肌色にグラデーションを使っています。

これは、もともと鬼姫は育ち自体は良かったはずなので、色白感を出しながらも
こうした境遇になった以上、生活環境的に日に焼ける(汚れる)はずなので
手足の先を色をわざと濃くしてあります。






これはいじめている訳ではなく、膝を閉じた形で固定ようとしているのです。

たたずまいにも品がないといけませんからね。



足にもくるぶしを表現。

サスケは作中、足の指が親指一本しか描かれない事が多いのですが、
この鬼姫はちゃんと5本指で描かれています。

やはり手足の可愛さを表現する必要があるキャラクターと、
スタッフも考えていたのでしょう.。





さすがに手の指は。細かくて辛い。しかし、今回は笛を吹くわけだし・・・・



あまり適当な手を作るわけにもいきません。

作中でも指先はかなり細く、華奢に描かれています。
根性、根性

でも第3関節までは勘弁w



横笛。



あんまり適当なのもまずいので、ちょっとですが、調べて作りました。

この穴に指を合わせて、美しく構える必要があります。

モデリングはポージングだけで相当の時間を費やしました。

今までペーパークラフトを作ってきて、空間上のつじつまを合わせるという事では
一番難しかったです。



仮組みの状態

横笛を構えた姿というのは、なんともいえない品があります。
当時の作画レベルにして、腕の角度や手首の位置などにつじつまが合っている事への驚き。
鬼姫の持っている独特の魅力の再確認。

数十年の時を経て、デジタルペパクラという形で自分なりに追体験する事ができました。

多分、当時鬼姫を作画した人も資料や写真を参考に苦労してポーズをとったんだろうなあ

・・・。

ニコニコ動画にPVをUPしています。観てね。
  

ニコニコ動画 PV 
【サスケ】 鬼姫ペーパークラフト作ってみた。




(・`ω´・) 高解像度 鬼姫ギャラリー

Bonus Gallery (High Resolution Pictures)



 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

   

   

 

 

 

   

 

   

 

   

 

     



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