ここなちゃん レギンスバージョンを作ってみました。



レギンスバージョンは、アニメに出てくる1シーンで、こんなポーズのシーンがあるんですが
それがとても可愛かったので、作ってみました。

お遊びモデル、ということになりますが、このモデルを可愛い!といってくださる方が多かったので
作ってよかったな。と思います。

1キャラクターを一度に3モデル作る事もまれなのですが、
これは1モデルの衣装とポーズのチェンジバージョンを繰り出す為の練習でもあります。

つまり、今後のオリジナルキャラクター展開の練習みたいなものですね・・・。





衣装変更は、スモックバージョンからのモディファイで行います。

表情は最初の段階でキラ目を作ってあったので、テクスチャを張り替えるだけです。



まず、長袖シャツを脱いでもらい、デニムも脱いでもらいます。



そしてひざ下の分割線で上部を肌色からレギンス色へと塗り分けます。



ノースリーブがまぶしいです。

・・・。この辺はモデラーの特権ですねw



首周りを作って、スカート丈を短くします。スカートはフリルが2重になるので、重ねます。

靴は登山服バージョンのものと一緒なので流用し、レッグウォーマーもちょっと小ぶりにして流用。

ほぼシルエットが出来ました。基本構成が似てるとあっという間ですね。



シャツのテクスチャを描いて、模様やシワを描き入れます。

服の生地の突端には輪郭線を入れて、アニメっぽくしています。
スカートはなんだか、そのままの生地だと味気ないですね・・・。



横から見た体のラインを整えます。

スカートが短くなった分、腰周りや足に視線が行くので、バランスを調整します。

実は、頭身や靴の大きさ、足の太さなどもちょっとだけモデルによって変更しています。


これは本編のアニメでも、各話の作画にばらつきがありまして・・・
けっこう頭身やプロポーションがその時によって、変わっています。

なので、それらしく見えるように衣装に合ったアレンジを個別にしています。



まとめて写真を撮る時にいつもこのシェブロン体系なのは、それを誤魔化す意味があるのです。

横一線に並べると、目立つのです。



ちょっと話題がずれましたね。





手を握らせます。



手は指の関節を一つ省略しています。少しでも組み立て難易度を下げようという考えです。

素体のポリゴンモデリングの出来にもよりますが、肘を曲げる。という事はあまり簡単では
ありません。

曲げると、「ポリゴンが痩せる」といいますが、関節の外縁部分でRを描くポリゴンの頂点が
不足し、内径が小さくなってしまいます。

この為、足りない部分に頂点を追加したり、また、細かくなってつぶれる不要なポリゴンを
削除したりします。



たまにこうして透過して内径が維持されているか、確認したりします。

人体モデリングはポージングが難しいので、ペパクラでは棒立ちになりがちですが、
なるべく自然な動きが作れるよう、努力します。

可動可能な設定をしたMMDのポリゴンモデルなら、こんな事で悩むことは無いのですが・・・。

また、話題がズレそうですので、深入りしないでおきます。




スカートは、作中に出てくる状態はこのようなプリーツ構造ではありません。

しかし、ヒラヒラの形をガッツリモデリングして、その通りに細かいひだを
一つ一つ組み立てていくというのは、ちょっと無理な気がします。

そこで、とりあえずヒラヒラを実現するのに必要そうな布の面積をプリーツで稼いでおいて、
後でくしゃくしゃにアレンジしてみる。という方法をとってみます。

うまく行くか分かりませんが、この衣装はスカートのヒラヒラ感が
レギンスの可愛らしさを惹き立てているので、あまりのっぺりとした感じにはしたくないですね。




ちょっと話が前後しますが、レギンス模様の柄の配置に、思ったより苦労させられました。

上手い具合に散らそうと思うのですが、これがなかなかムードが合わなくて・・・、

模様をあっちにやったり、こっちにやったり、一日やっていました。

ひざ小僧の上に模様が乗ると、へんな感じになってりしてね・・・。

奥が深いもんです。



で、足にもポーズを付けてしなを作ります。
あんまり大袈裟にやると、ピュアさが失われるので、あくまでも自然に・・・醸すわけです。



上半身にもスイングを入れます。左右の手の寄せ方も変化させます。

頭、首、髪の毛、肩、胸、腰、ひざ、足元・・・・と色々と変化させます。


人の立ち姿は微妙なもので、重心位置の置き方で体のたわみ方も変わります。
実際にこのポーズを自分でとってみたりして、どこに力がかかるのか
シミュレーションしてみたりします。

(とても人には見せられない光景です。)



スカートが味気ないと書きましたが、テクスチャに印影を入れてしまうと、アレンジして加工した時に
折り目と合わなくなることが想定される為、入れませんでした。

かわりに裾部分に縁取りを入れて、周りのテクスチャとのアニメ調の質感を合わせる事にしました。

こうしておくと、スカートのヒラヒラの末端が強調されて、奥行き感が増すのではないかと思いました。





さあ、モデリングが完成しました。ペパクラデザイナーで展開図を作成します。

実際に作ってみましょう。

(たぶん、3モデル中、このレギンスバージョンが比較的一番作成が容易だと思います。)




展開図はA4サイズ11枚です。


A pattern sheet can be downloaded from the following link.

以下のリンクでペパクラデザイナーホームページから展開図をダウンロードできます。

ここなちゃん レギンスバージョン ←P1273.pdo (2.45MB) Pattern sheet Download

さらに、以下のツール、ペパクラビューワーをダウンロードしてPDOファイルを読み込んでください。

一部機能はライセンスを購入しないと使えませんが、印刷と組み立てガイドで使う分には

無料でそのまま使えます。(これが無いとまず、組み立ては不可能です。)

使い方を覚えてください。

←PDOファイルが読めます。

←English Ver

印刷は0.12mm厚の紙(EPSONのスーパーファイン紙)がおすすめです。

0.12 mm of the thickness of paper is recommended.

プリンターにもよりますが、20%くらい濃いめに印刷した方が肌色的に良いようです。

ビューワーの機能をよく理解して、確認しながら作ってください。

----使用する道具は----


これでないと駄目、というものではありませんが、参考までにどうぞ。




はさみ   :なんでもいいですが、ふみえーはハサミの背中を使って折り目を付けているので
        同じにやるなら背中の角が立ってるものが良いと思います。

カッター  :細かい所があるので、デザインナイフがあると良いと思います。

ピンセット :細かい糊代や狭い場所での作業がありますので、先っちょの細いものと、
        平たいタイプのものがあると便利だと思います。

細い棒  :奥の方にある所から支えたり、突っついたりしますw

ボンド   :糊状の水っぽいものは避けましょう。速乾のボンドが良いと思います。



ここから先は組み立ての記事になりますが、注意するポイントなどを解説しています。



初回に展開したものを組み立てながら、その時気付いた不具合を後日、修正していますので、

実際にダウンロードされた展開図とは若干の違いがあります。

なので、必ずしもぴったり記事の写真の通りにならなくても大丈夫です。


組み立てに関する質問には、可能な限り答えますが、出来ればツイッターなどで

フォローして下さってからの公開タイムラインでの質問にしてください。



特に展開図ロックはしていないので、ペパクラデザイナー本体をお持ちの方は

折線表示無しにして、プレゼンテーションバージョンの組立てをおすすめします。




では、一緒に組み立てていきましょう!





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