おっきい伊織作ってみた :<プライベートな伊織が部屋に遊びに来た>




今回は全高1mオーバーのいおりんです!

座った状態での大きさが1mなので、もしも立ち上がると130cmくらいになります。
ペパクラとしては異常な大きさですね・・・・w


なぜ150cm(伊織の身長)にしないのかというと、
展開図がA3用紙で見切れないように印刷したら、たまたまこのサイズになったということと、
人は自分のそばにキャラクターが実物大で居ると、不気味に感じるものなので、
このぐらいのサイズがかわいく見える上限じゃないか。と思ったからです。

で、今回のコンセプトとしては、今までような「外向き」のプレゼンテーションではなく、
こちら側・・・「自分を向いた」伊織を作りたいと思います。つまり、自己満足モデルです。

派手なポーズのフィギュアでは手に入らない、贅沢なコンセプトです。

プライベートな伊織ということなので、服は私服にします。スタンダードにイチゴのワンピースにします。



ゲームイベントでもお馴染みの服なので、これがそのまま実現できたら、きっと,感動するはずです。

リアルで自分の部屋に居る。という感じを出したいので、ちょっと臨場感を出します。

足のブーツは作らず、素足にします。

素足・・・・・・・・・・・・。

ポーズは・・腹ばいのポーズがいいか。それともツン顔で食事のシーン・・・いやいや、
もっと、セクシーに横たわって・・・・あああ なんて
いろいろと妄想も膨らみますが、ここは伊織の持つ気品やムードを大切にしまして・・・・・

しなっと座ったポーズにします。
実際の保管場所も考えると、あまり過激なポーズはとらない方が良さそうです。
まだタイホされたくありませんし。

でも、ただのお座り人形になったのではつまらないので、できるだけ人っぽくしたいと思います。

PCにてポリゴンを作成します。

<ボディ部>





前回の50cmポリゴンモデルを流用します。データの使いまわしが出来るのがペパクラの強みです。
スケールが大きいと、見た目のパースが付く為、マンガ等身だと違和感がありそうです。

若干 頭を小さくして人に近い頭身にします。



いおりんの素足・・・人間の足は難しいです。ここはだいぶポリゴン量を増やしました。

一日中頂点の移動をしていました。指も一本一本・・・
見てるだけで組み立てるのがタイヘンそうです。

今回は手も今までの葉っぱのような形状ではなくて、四角錐にし、指に厚みを作りました。



気になる下着は、必要最低限の表現にしておきますw −フリフリにしちゃうか。なんて
考えも最初ありましたが、アイマスの魅力は直接なものではないので、私もそれに従います。

胸はピラミッド形状ではちょっとかわいそうなのでwちょっとだけポリゴンを増やします。

あとはどんなポーズを付けるか。これは伊織の気分次第ということで。
(・・・ツイッターで晒してしまったけど)

<衣装>



身体と服はポリゴン一体化とはせず、別々に作って上から着ているような状態にします。



着せちゃうと、中身は隠れて見えないので、わざわざ作っても無駄なような気もするでしょうが、
世の中にはスキマ産業という言葉があります。



それが「ある」のと「ない」のでは世界が違います。



衣装はテクスチャが勝負どころです。
キャプチャ画像からの加工では、この大きさで印刷をすると解像度が足りません。

このようにガジャガジャになってしまいます。奥行き感も付いてしまっているので、
イチゴは使い物になりません。



これはドロー系ソフトで描きます。実際に描いてみると結構イチゴのデフォルメ具合が難しいです。
イチゴを回転させながら、ピンクのストライプ上に並べていきます。
記号的には、そのまま貼ってもそれっぽい感じにはなりますが、
どうもあの独特な感じが出ません。何度も貼っては直し貼っては直し・・を繰り返します。

襟と袖周りに 黒いしつけ糸を残したようなテイストの襟飾りがくっついています。
この襟飾りがデザイン上重要な役割をもっていて、縁取りのあるなしでは
ぜんぜんイメージが違います。



オリジナルの衣装はバランスをとったデザイン服なのだと実感させられます。



肩紐部分の飾りが斜めに付いているのは、実際の服にした場合に肩紐は幅を残して
着崩れの防止をして、(細いとねじれてしまう。)
見た目には細くスッキリ見せるという、服の機能美でしょう。
なんとなくの所作なのかもしれませんが、このへんプロっぽくて感動。
(まっすぐ付けるとゴツく見えます。まるで北米版・・・)



この大きさになるとスカートもただの 「円柱」 という訳にはいきません。
シワの表現がないと味気ないものになりそうです。座らせるポーズにしたのは

シワの表現にやりがいを感じたからです。



体重の片寄りやおニクのよじれなども服の上から表現する為にポリゴンを大量に増やします。

絵描きのはしくれとして、この辺に闘志がグツグツと湧いてきますw 

自分でいうのもなんですが、ペーパークラフトでここまで作り込んだ馬鹿は見た事がありません。

<作成編>





ポリゴンが完成したら、データをペパクラデザイナーに読み込ませて、展開図を作成し、
A3の厚紙に印刷します。
このスケールになるとパーツの一つ一つが大きいです。

ページ数は展開図の配置の仕方によりますが、30枚以上になりました。

ここからは長い作業の始まりなので、はずみを付ける為にもまず、顔の出来不出来を確認します。


前回の伊織とまったく同じなので作れるはずですが、大きさが違います。
ここが駄目だと、全てが駄目です。





ただの紙に命が宿る瞬間・・・・・・・・・この瞬間が好きです。



人間の相貌認識はすごいので、顔のディメンションが崩れると直ぐに違和感を感じます。
同じ型紙で何度作っても同じ表情にはならないので、角度の調整は微妙です。
少ないポリゴンを目指したモデリングで唯一、目の下にキツい折込線を入れるというやり方で
私は顔に表情を作ってきました。そろそろ次のステップへ進んでもいいのかもしれません。
口蓋を作った胸像なんてのも面白いかもしれません。(先にやられたけど)



顔と頭は仕切り版で補強されつつ、最中合わせにくっつきます。
ここで最終的に接合する段になって、どうしても大きなスキマが空いてしまいます。
この辺は50cmスケールでは無かったトラブルです。努力した結果が駄目だとショックです。
丈夫にしなければならない。でも丈夫にすると突っ張って形が崩れてしまう・・・。

アイマスがもともとポリゴンという、相性の良さもありますが、カクカク感の残る髪の毛に
不思議な面白さを感じます。仮想上の数値の整合が紙で実現できるという事に、ワクワクします。



なんとか顔と頭が出来ました。(3つも作りなおした!)
顔は裏からボコボコにならないように慎重にあて紙を貼り、丈夫にしています。
頭の中は空洞状態。ここをどう補強するかが難しい所です。
あて紙を全ての面に対して綺麗に張り続けることは作業的に不可能なので、別の方法を
考えなければなりません。
あれこれ試しましたが、最終的にたどり着いた方法がこれ。

「ウレタンフォーム」充填





www ・・・そこまでするのか。って感じですが、これが唯一無比の方法になります。

これがちょっと取扱いにクセのある材質で、うまく充填するのに苦労しますが、中がしっかり固まると
ペパクラとは思えないほど補強が出来ます。しかも、それでいて軽いのです。

失敗するとこうなりますw





頭の中に充填し、続いて胴体、腰、ふともも内を補強していきます。ウレタンフォームのスプレーは
普通のスプレーのように、何度も繰り返し使えないので、(2・3分でノズルごと固まってしまいます)
一発で決めなければなりません。(あとで掃気というワザも覚えましたが、
使えても2・3回が限度でしょう)

データ上はぴったりなはずなのに、実際に補強版を入れたり、ウレタン充填したりすると
ずれてしまいます。
・・・・この辺は慣れもあるのでしょうが、しかたないと思うしかありませんね。
「大きい」という事は今までとはまったく違った困難が待ち受けているものです・・・。



もくもくと他のパーツも作ります。(まず一回でうまく組み立つことはありません)





ペパクラは一般的に小さいほうが難易度が高いのですが、ここまで大きいと逆に小さいほうが
簡単じゃないかという感じもしますw
すぐ壊れてもいいなら、等身大スケールでも作れると思います。でも「丈夫」に作るとなると話は別です。

作ろうと思ってから、途中中だるみもあり、もたもたしてたら半年もかかってしまいました。




ようやくパーツがそろった時は夏真っ盛り。
一つ一つのパーツにクリアを吹いて保護して組立て。

さあ。ついに、いおりん完成!



プライベートな伊織が部屋に来てくれました。

じゃじゃーん!



どうだッ



これでもかって大きさです。 





素足ですよ。素足。 半端じゃない存在感。 部屋にいるとビビりますw

こういうものは自分で作るに限りますね。



実は、こんなことも出来ます。



あちこち造形こだわった関係で、見る位置から見ると、やばすぎる感もあるので
披露は控えめにしておきますw



やっぱり清楚ないおりんが一番です。



一応会社員なのでなかなかいいロケーションに出会えません。この日は1日粘って
西日を待ちました。
逆光がいい感じだったので、HPにはこっちを載せます。



カメラはW53CAケータイですが、なんだか皆がカメラにこだわる理由が分かりましたよ。
買えないけど。



この服の上からでも分かる中身の存在。ペパクラで表現できたのがうれしい。





体と服が一体モールドだとこうはいかない。面倒くさがらず中身を作って正解。
(ちょっと夢がふくらみすぎた)



これはただの紙の隙間じゃないと思うんだ。



さて。いかがでしたでしょうか。ここまでくるのに致命的な失敗が何度もあって、
投げ出しそうになりましたが、どうにかこうにか出来ました。 



制作中はうんざりで、「もうこんな事は二度とやらない」と思うのですが、不思議なもので、
出来上がって眺めていると、またいろいろやりたくなってくるんですねw

アイマス2も発表されて次回作をどうするか悩みます。ひょっとするとアイマスではないかもしれません。
美希はちょっと様子見ですね。
やよいも今のスキルでもう一度作り直したい気もします。

どうなりますやら・・・。
というわけで、またニコニコ動画にアップしました。
最後しっとり風味なPVにしてみましたよ。どうか見てください。

  

ニコニコ動画 最新PV 
1m伊織ペーパークラフト【プライベートな伊織が部屋にやってきた】

追記:なんと、ニコニコ動画アイドルマスターカテゴリで、四日連続ランキング1位!!!
この自己満足動画がなんという名誉・・・ありがとうございました!

やったね。 いおりん!(v^ー゚)



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